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2025/05/18

雑記:小説をどう考えて書いたかの備忘録

イベントに合わせて書いてみた二次創作の短編小説【月鏡に願う】と【想い、その形は】を書く上で、何を悩んで、どう考えて、という備忘録。
イベント終了後にこの記事を書いてあったものの、別に公開しなくてもいいかなと思いつつ。しかし、イベントのために書き下ろすというのは初めてだったので、参加表明から一年経った今、せっかくだからと公開します。

念の為に書いておくと、短編小説のネタバレがありますのでご注意ください。
『長いあとがき』でもあるので、こういったものが苦手だったり不要な方は読まないことをおすすめします。


アイリーンさんの夢小説。何を書こうか悩んだが、ここはやはり眼鏡だろうと。
眼鏡、ああ、魅惑の眼鏡。これなら書ける!

作中の「そう、眼鏡だ」以降の狩人による心境はまさしく我が心境であり、想いそのままに書き出した文であります。
けれども眼鏡を渡した後がわからない。きっと彼女の事だから、壊してしまうのを恐れて受け取ってくれないのでは。

ここで小説は書きかけのまま、ピタリと止まる。
とりあえずは「本を読みませんか」と問いかけ、夜明けの後に読書会でもという流れを考えた。しかし、どうにもしっくりこない。
逆に、どうにか眼鏡を掛けてもらうべく愚かに足掻くばかりの醜い描写になってしまいそうであった。

これじゃない。では“これ”とは?

時は流れて9月終わりか10月頃か。
イベント開催は11月。完成させねばなるまいと、書きかけの小説へ臨む。
参加を決めた際は「まあ初めてだし、新作が完成しなくてもどうにかなるさ」などと思っていた時期が私にもありました。
この手記を書いている今は、ひどく愚かだと言える。初めての参加だから完成させるんだよ……!
少なくとも自分にとっては、勿体ない考えだと今では思うのだ。


『アイリーンさんは受け取らない』という事だけは決定し、ではどうするか。
彼女は優しい。受け取らずとも、必ず手に取って見てもらえるのでは。シンプルに、その描写に絞ることにする。
不思議とすらすら書けたような気がする。ちょうど、ハンターズムーンが空に輝いていた日の事だ。何処か縁を感じる。
題名は悩み、月に関する言葉を調べてみるが、『その言葉に触れた時、想像ができるもの』が望ましいと考えた。

候補としては、

・透きとおる月の向こうがわ
・月に映され、照らされて
・月映えにひととき
・願い、月映えの中に

といった感じで、マジでどうしようかと思ってた。

意味を持った言葉も魅力的ではあったが、調べなければわからないものとなると少し距離感があるような気がする。少なくとも自分の手元には届かないような感触があって歯がゆい。

そういう訳で、馴染みがある漢字だとか内容に関係するもの、眼鏡を表すようなもの……という事で【月鏡に願う】とした。
あとは完成した小説の通りで納得のいくものが出来上がり、私は浮き足立ったのだ。


ところでこうして自分の書いた小説へ改めて想いを巡らせたところ、アイリーンさんが受け取らなかったのは狩人狩りとしての在り方を選んだからなのかなって。
仮面もまた狩人狩りの象徴的な部分がある。しかし眼鏡を掛けるには、一度仮面を外す必要がある。

『仮面を外す=眼鏡を掛ける=狩人狩りではなく一人の人間となる』

そんな解釈も出来そうで、わたくしはひとりはしゃいでしまいましたよ(眼鏡をクイッと上げる)
※書いた本人もそこまで考えずに書いてたので、これはあくまで一つの解釈であり定義するものではないです。


しかし、一つ引っかかる。
受け取ってもらえないとして、一緒に協力してくれた人形さんに申し訳ないのでは……?

予定していた新作は1本であったが、急遽、前日譚を書くことにした。
眼鏡の書物を探す内容としたのは、「本を読みませんか」という旧プロットも少し影響したのかもしれない。
今も再びよくよく考えてみると前日譚無しだと人形さんに顔向けできないなと思う……書いてよかった……!

では人形さんはどうして協力してくれるのだろうと考えて『贈り物を届ける際に込められる“熱”に気づく』。そんな内容に、わりかしすんなりと決まる。
人形さんの描写は気を遣う必要があった。何処か無機質な感触や人間離れした部分を描くことで、心に触れる、気づく場面が映えると考えるからだ。でも難しいよね。

そして事件もあった。
狩人の工房を下見せず記憶のみで描写したが故に、人形さんの身長は3メートル程に伸びたのだ。
ゲールマンの趣味かな? いいえ、私のリサーチ不足です。赦してくれぇ……!
流石によくないので久しぶりにヤーナムへ帰り、工房を確認。あと発売前の開発中プレイ動画も視聴。めっちゃ良かった。


そして最後、どういう表現がよいのかとかなり悩んだ。
私はBloodborneの、とあるトロフィーの名称が好きだ。その名称を組み込むと、なんかめっちゃ良い。良いのだが、そのまま使うのはなんか違う。
そこで夢に関する言葉を調べ、辿り着いたのは“夢路”だった。とても良い言葉だ。しっくりくる。
かくして前日譚は書き上がった。

題名の【想い、その形は】に関しては、あまり悩まなかったかもしれない。あんまり深く考えなかったとも言えるかもしれない。
ただ人形さんが誰かの想いから“人の形”を成しているという事で、“形”という文字を入れたかったのは確かだ。


そんなこんなで小説が2本も書き上がった。すごい。なんか文字数もだんだん増えてる。
描写については、言い換えできないかなあとか、素敵な言葉があったらメモするだとか、工夫できたのかしら。成長できたのかなあ。

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