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【現在プレイ中のゲーム】アーマードコア6(PS5)/ELDEN RING/スプラトゥーン3 【ソシャゲ】グランブルーファンタジー

2025/03/20

【AC6 感想】語れ! ハンドラー・ウォルター!【ネタバレあり】

 ウォルターについて語る。というか吠える、並べる、まとまらない。
例によって、いつも通りの読みづらさでお送りします。

\向き合ってくれー! ウォルター!/
     ヾ(:3ノシヾ)ノシ



【ウォルターの選択】


ウォルターは“友人”たちから受け継いだ使命を果たすべく、自らの命を顧みずに進んでいく、固い意志を持つ人間だ。
使命のためならば違法な手段も厭わないし、企業だって利用する。

けれども彼は、至って普通の人間なのだ。直接、表に出さないだけで、人並みの感情が確かにあるのだ。
帰りが遅い621を心配するような素振りも見せるし、集積コーラル到達におけるCEL240との戦いでは「絶対前のめりで応援してるよこれ!」という、いつにない熱量を感じるし……使命成就がいよいよ目前となり、余程テンション上がってたんだろうな。あのウォルターはマジ好きです。


そんな普通の人間なのに、死に向かいながら生きることを選んでいて。背負い切れないどころか、捨ててしまえるはずの贖罪を全部持っていこうとする。
そんなものは全て手放してしまって、辺境の何処かで暮らし長らえて、人並みのささやかな幸せを享受してほしいと思わないでもない。

しかし彼が選んだのは、コーラルや技研の遺産、燃え残った全てに火を点けることだ。
彼の平穏を願うと、それはウォルターの生き様を、彼というひとりの人間を否定してしまうことになるのではないかと、私は考えてしまう。
ならば使命を全うするウォルターと共に往くしかないじゃないか。


【旧世代型強化人間を買い取る理由と“普通の人生”とは】


ウォルターは何故、旧世代型強化人間を買い取るのか。

まず合理的な見方として『使い勝手が良いから』という部分はあると思う。
一般の独立傭兵を雇うにしても、コーラル絡みの要らぬ思惑が付き纏うだろう。となれば自我や感情の起伏に乏しい旧世代型強化人間の方が、より使い勝手が良い。資金の事も考慮すると尚更。
他に手段が、選択肢が無かったのかもしれないとも言えるかもしれない。


もう一つは、気持ちに依るところで考えると『コーラルによって人生が奪われた者への贖罪や救済』もあるのかもしれない。

621へ向けたウォルターの発言からはそういう考察もできそうだが、しかしハウンズを連れる前から彼がそのような考えを持っていたのかは定かではない。
ミッション『密航』において「人生を買い戻せるだけの大金が得られるだろう」と言っていたので、少なくともルビコン入り頃には持っていたのだろうか。


そうしてウォルターはC4-621という旧世代型強化人間を買い取り、感情があるかもわからない621に対して『対等な人間としての扱い』をしている。
だが私は、これに関しては全くのエゴだと思っている。

「旧世代型にも尊厳はある」
「再手術をして、普通の人生を」

それらの言葉は、自身が奪われ失ったものを埋めるために掛けている言葉ではないのか?
『奪われて空っぽの人間』に何かを与えようとすることで、自身への救いを見出そうとしているのではないか?


ウォルターは、幼少期に様々なものを奪われ失っている。
父親は研究に没頭していたのか疎遠であり、面倒を見てくれていたらしいナガイ教授も“アイビスの火”という厄災が何もかも灼いていった。それらはいずれも、コーラルが大きく関わっている。

そういった過去を持つウォルターは、621の事を『コーラルによって人生を奪われた強化人間』として見ているのではないだろうか。そこに自身を重ねて見ている、という解釈もできるのではないだろうか。
或いは『父親のようにはならない』という反発が無意識にあるのか。奪う者ではなく、与えられる者である事を望んでいるのだろうか。


なんにも応えちゃくれない621も621なんだが、応えてくれないのをいいことに都合の良い見方をしているように思う。
それは621のための言葉ではないと、強く感じるのだ。
621の選択を尊重しているが、何も否定せず、全て肯定する行いは優しいとは言えない。

もし人間として扱おうというのなら、最初から利用する必要はないじゃないか。買い取った時点で再手術させる道もあったんじゃないのか。

621の強化人間としての部分を散々利用し命を奪わせておいて、どの口が“普通の人生”言っとるんじゃと思う。


ここで私情を挟ませていただきまして、生活が大きく変わるような事故に遭った私自身の経験について触れる。
回数は少ないが「大変だったね」と知り合いの方から話題として出され言われるのがしんどかったことがある。事故直後の一度目はまだしも月日が経ってから二度三度と言われるのはしんどかったです。
悪気がないことはわかっているから何も言わなかったものの『事故に遭った可哀想な人』だと思われていたら嫌だなと感じてしまって。

だからウォルターが621を『哀れむべき存在』だと思っているように見えてしまい、そこが大嫌いで、勝手に決めつけるんじゃあねえって思うんだよなあ……!
似たような境遇はあれど気持ちは人それぞれなんで、あんまり押しつけ決めつけ、やめてほしい。
ウォルターも向き合ってくれと思うけど、私のこの言い分もまた勝手よな。マジ勝手。自分勝手。

ちなみに念の為にお伝えしておくと、私は五体満足で現在普通に暮らしているので大丈夫です。こうやって感想書き殴ってるあたり心配ご無用でございますL('ω')┘三└('ω')」


ヤーナムでは鴉羽はためかす狩人狩り、葦名では荒れ寺で仏様を彫るあの人が好きなんですけど、いずれも自らの尊厳を切り分けて他者へ与えるような存在だと思うんですよね。

ウォルターもまた近いものではあるけど、いまいち621への接し方に覚悟が足りないような気がする。
しかし私の視野や心が狭いだけかもしれないが……ウォルターに対して「向き合ってくれー!」という気持ちが強すぎるのかもしれないが……_(:3 」∠)_


621の事を、最もまともに評価してくれていると感じる人物といったら、スネイル閣下なんですよ。
閣下による621への評価は一貫して、その存在を異物だと認識していらっしゃる。得体の知れない強さを利用しつつも排除する機会を窺っていて、常に遠ざけようとする姿勢には感服いたします。

“害獣”は最高の賛辞です。全然否定できねぇもん……!
それぐらい突き抜けてくれると逆に心地良いものなんだ。


ウォルターの言う“普通の人生”とは、“人間”とは。
621はそこへ収まってくれるのか、収めようとしていないか?
あいつは望んでいるのか?
ウォルターは本当に、621と向き合ってくれているのか?

621の強さは一線を画し、“火種”となる危険因子だ。人間という枠組みに当てはまってはくれない、コーラルと並ぶような存在だ。
故に621もまた、消すべきものではないのか。

全部を抱えているようで、使命のためなら621をも排除するという覚悟は零しているように思う。
もしも621が死ぬような事があったとして、目の当たりにしてもなお、ウォルターは使命を諦めずに屍を越えて進んでくれるのだろうか。

621が使命を阻む脅威となるなら“ハンドラー”としての責任を果たしてほしい。その手で首輪ごと命を千切ってほしい。
私が望むのはまさしくそれで、本気で排除するべく死力を尽くし戦うウォルターが見たい。というか戦いたい。

でも、絶対に叶わないとも思うんだ……だから、そんな彼の弱さと脆さが中途半端で大嫌いだ。そして時にそれらが優しさとも呼ばれる、人間らしい部分が大好きなんだ。


【何が言いたいか、望んでいるのか】


ウォルターは、全部ぜんぶ抱えていこうとしている。
もうすぐ尽き果てる間際の“星”のような輝きで、そして最後には流れ落ちていく。与えようとするばかり。
私は、621が“底のない棺桶”で“空”そのものであると考える。
あいつは与えられたものを受け取る気はないし、全部ぜんぶ落としていく。飛んでいく。奪っていくばかり。

背中合わせで真逆なのに、どこか歪なはずが妙に真っ直ぐで。なんだかそんな二人がそっくりで、お似合いだとも思うんだなあ。


私はただウォルターが「ついて来てくれるか」と言ってくれるだけでいいんだ。喜んで最後までついていくつもりだ。
でもウォルターは突き放していく。「お前の感覚を信じて行け」と言う。
勝手に首輪を掛けておいて手綱を手放すな。引っ張っていけよ。隣にいさせてくれよ。

だけど、最も求めているものはまた違う形だ。親だとか家族みたいな温かさは求めていないし、主従はちょっと違う。

与えられるだけは嫌だ、ウォルターとは“共犯者”でありたい。

時にお互いを必要とし、時にぶつかり合うような、対等な関係がいいんだ。譲れないものがあるなら、刃を交えることも厭わない関係性を望んでいるんだ。

必要なのはお互いではなく、己の信念だけである。信念を貫く強さを、ぶつけて、ぶち撒けて、対等になりたいんだ。
背中を追いたいわけでも、置いてけぼりにしたいわけでもなく、ただ隣で肩を並べたいんだよ。


ウォルターは矛盾してる。自分の言い分も矛盾してる。
人間ってこういう存在なんでしょうか。一貫するのは難しい。
対照的に621は、混じりっけなく何処までも純粋に真っ直ぐ飛んでいくんだ。ちょっと降りてきて話し合ってほしいが、あいつはもう誰かに縛られるようなやつじゃないから仕方ない。

人間やめられないのよ。621みたいにはなれないんだ。
ウォルターも、きっとそうなんだ。人間は自分を縛っておかないと、枠組みがないと形が崩れちゃうんだ。


【毎度お馴染み、気持ちを並べるやつ】


私もねぇ……平和に生きるウォルターを見たいっちゃ見たいんですけどね~〜もうね~~!!!!!

それでも私は行けないんだ。
使命を全うする姿を見届けるため、きっと持ち切れないだろう背負い込んでいる想いを運ぶため、ウォルターと共に燃え残った全てに火を点けに行く。
彼が安らかに眠る姿を最も近い場所で見届けるためなら、この手でウォルターの命を終わらせる事だって望んでいるんだよ。これは何度だって言いますよ……!

だから私は、そちら側へは行けない。

そっちのウォルターには、よろしく言っといてください。
こっちのウォルターは、私が見届けるからよぉ……!


戦いとは、もしかすると感情のぶつけ合いかもしれない。
もし同義だとしたら、人の形を成すACはまさに最適ということなんだろうか。感情を表現するのにピッタリだからなんだろうか。
人型でぴょんぴょん跳ねてたら嬉しそうに見えるし、腕や脚が取れてたら悲哀を感じる。

感情は常に付き纏うものだから、人の形を捨て切れないのかな。わかんないけど。
いやでも『感情のぶつけ合い=戦うこと』だとしたら、その観点でいくと621が最も感情をぶつけるのが強いって事になるんだけど……そんな見方もあるのか……。


(ここから早口妄想)
チャプター2途中で実は生きていたスッラから暗号通信が入り共闘する運びとなって、賽√のAMを欺き裏をかき途中でスッラは退場しつつ見送られ、最終決戦ではエアちゃんとAMを消し最後の最後に立ちはだかるウォルターと自身が脅威であることを自覚した621との本気のぶつかり合いを経て621が勝利するも、ウォルターの命を掛けた策により相討ち、最終的には火√へと収束する感情の芽生え√が欲しいんですよねマジで『自身が脅威であることを自覚』というのが肝で、相討ちとなることでコーラル&621という“火種”セットを葬り去ることができるってわけでそんな全部盛り展開ないかなって思うんですよ。
(早口妄想ここまで)

ところでスッラとエアちゃんが出会ってないの、なにか意図的な、会わせないようにしてるような何かを感じるんですけど気のせいなのかなあ。
スッラはスッラで気になるとこあり過ぎるけど今回はウォルター主体なんでまた今度……あるかもわかんないけど……!

もう一つ気になる点としては、タキガワハーモニクスって日系の名前だけど、ナガイ教授と関係あるのかなって。初期パルスブレードで持ってるの、後ろ盾とかお世話になっていたとか、もしかして友人のひとりだったりする?

その辺、教えてくれよウォルター……そしてスッラ……!


あとサントラ。あれはね、めっちゃ聴いてるんですよ。
『Infall』
『The Man Who Passed The Torch』
『Echoes Of Coral』
この順番がマジで好きで、本当に好きで……。メインテーマがアレンジで入ってるの好き……この辺りの旋律はウォルターのテーマなのかな……つらい……。
タイトルなんかもね、特に『The Man Who Passed The Torch』はもう大好きだよね。

いや全然まとまらないんだなあ~〜〜!!!
嗚呼……私はまだルビコンで灼かれているのでしょうか……。


コーラルとかそんなしがらみが無ければ普通に独立傭兵稼業やって、色んな星へ渡ったり、時に長く続く戦いに巻き込まれたりしながら過ごしてほしい。

或いは、静かな旅路を夢に見る。枯れ果て荒廃した大地に敷かれたレール、遥か地平線へ向かう列車に揺られ、二人向き合って座り静かに旅するようなひとときを求めている。
いつかどちらかが降りる時が来ても、ただ背中を押すように見送れるような、そんな関係性であってほしいというか。

ウォルターと621に、そんな時間を過ごしてもらいたい。
平和な姿はまだ思い浮かべられないけど、惜別の時が薄らと隣に寄り添っていながら、僅かな時間であったとしても、穏やかであったならと願う。


【無理矢理まとめて最後の締め】


  • ウォルターが621と向き合っているとは思えず矛盾しているように見える、人間は矛盾だらけなのかも
  • 私がウォルターに求める関係性は温かさや主従ではなく“共犯者”
  • ウォルターと621の関係性は不思議なもので、歪なのにどこか真っ直ぐ、真逆なのに二人ともそっくり
  • ウォルターの人間らしいところが良いんだよね……つらいけどね……


自分の方こそ矛盾だらけかもしれないし、相変わらず情緒が時折ぐちゃぐちゃのぐしょぐしょだ。傷が開いてきてしまったぞ!

あと「何度だって火を点けるから」と言いつつも、1周目で火√クリア後から全くエアちゃんや、その前のラスティとも戦ってないんです実は。あの二つの戦い、リトライミッションで一度もやってないんです。

引き摺ってるんだよ……やっぱりよぉ……!!!
まず私が向き合えてないんだ、うおー!


ここまで読んで付き合ってくださった方がいたならば……本当にお疲れ様です。ありがとうございます。

もし「いや自分はこう思う」とか「そこは共感できるかも」といった自論をお持ちの方、でっかくて重い感情をお持ちの方がいらっしゃるなら、当方のWaveboxへ送ってはくれまいか……。

匿名で送れますので……私だけでは抱えきるのが難しいので、せめて同志がいてくれたらと思うのですが……そんなささやかな願いをここに置いておきます……。


そんなこんなありましたが……締めとさせていただきます。
ウォルターの事、いつか穏やかに向き合える時が来るだろうか。

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